中期経営計画

2013年2月発表

基本方針

日本で最も優れた石油・石油化学会社として

  • 短期(2013~2014年)では、早期に統合効果を最大化し、コアビジネスを強化
  • 中長期(2015~2017年)では、コアビジネスへの戦略投資を結実させ、成長分野への事業展開を図る
原油調達→輸送→精製・石化→物流→販売→コアビジネス強化→魅力的な成長分野への事業展開 経営基盤 製販一体 安全操業/高い企業倫理/厳格な財務規律/強いブランド力/優れた人材 ・マージン低下 ・想定以上の需要減 下振れリスク

経営指標及び主要前提

経営指標

(億円)

2015年 2017年
営業利益* 700 800 ~1,000
累積投資額(2013~2017年)
累積フリー・キャッシュ・フロー** (2013~2017年)
配当政策 安定配当の継続 安定配当の継続

主要前提

原油価格(ドバイ原油 FOB) 106 ドル/バーレル***
為替 84 円/ドル***
燃料油需要 国内は漸減するものの、アジア全体では増加
燃料油マージン 中期的には緩やかに減少傾向
芳香族マージン 堅調なアジア需要により緩やかに回復基調
オレフィンマージン 特殊化学品マージンにより全体で黒字を確保
  • * のれん償却(年間169億円)および在庫関連損益を含まない、実質的な営業利益
  • ** 営業活動および投資活動によるキャッシュ・フローの合計額
  • *** 2012年12月実績

営業利益見通し

営業利益 * 2013-2014:コアビジネスの強化 2015-2017:戦略的投資,成長戦略 '01-'12平均*:コアビジネス 520 2013:コアビジネス 520,統合効果 80 2015:コアビジネス 550,統合効果 150 2017:コアビジネス 620,統合効果 150 成長戦略:国内での協業・提携,コアビジネスに関連したエネルギー事業,海外事業展開の検討 統合効果の実現:2015年までに統合効果を最大化(150億円) コアビジネス戦略:継続的な収益改善により、需要の減少に起因するマイナスの影響を吸収 ・市場環境に合致した適切な精製設備 ・顧客志向の販売施策 ・徹底的なコスト削減と効率改善 *比較可能にするため、2001~2012年の平均利益には、取得したEMGマーケティング合同会社(以下、EMGM)の営業利益を加算した。のれんの償却および2012年に認識した在庫評価方法変更に伴う利益を含まない。

統合効果の実現

  • 全社的取り組みにより70以上のEMGM取得に伴う改善項目を特定
  • 2015年までに150億円を達成する見込み
・新体制への移行に伴う収益拡大:日本の市場を重視した取り組み ・原油の自主調達を含めた最適な供給ソースの確保 ・中長期的な経済性に基づく燃料油ビジネスの獲得 コスト削減:間接費削減,組織・業務プロセスの簡素化,石油・石油化学のさらなる相乗効果の追求

コアビジネスの事業戦略 ― 製造・供給部門

  • 安全・信頼性をベースとした効率的な運転
  • 石油・石油化学の一体運営強化による、さらなる高付加価値化の追求
製造設備・操業の最適化:最適な製造設備構成の実現 ・川崎(67KBD*)・和歌山(38KBD)の常圧蒸留装置を廃棄 ・H-Oil(残油水素化分解装置)の能力増強(34.5KBD) ・上記2項目をエネルギー供給構造高度化法の対応として経済産業省に提出,日本ユニカー株式会社の子会社化による高機能品の増産・拡販,年率1%のエネルギー効率改善(年間20億円の削減),コンビナート連携の強化 *KBD 千バレル/日 供給体制の強化:原油の自主調達/大型タンカー自主傭船,国内の供給拠点の拡充 燃料油から化学品へのシフト:ガソリン留分の高付加価値化(芳香族増産) ・100億円強の投資を計画 ・30~40万トン/年の生産能力増強,流動接触分解装置(FCC)からのプロピレン回収増加

コアビジネスの事業戦略 ― 販売部門

戦略的パートナーとの提携拡大・強化 国内No.1小売チェーン 投資:複合店拡大(大型・小型)200SS 相乗効果:nanaco/Speedpass+等の活用 展開:提携分野の拡大 国内No.1コーヒーチェーン 販売促進のさらなるコラボレーション ブランド戦略の拡充 No.1セルフサービスフォーマット 顧客利便性:ExpressブランドSSの増設,Speedpass+導入,ExpressのノウハウをフルサービスSSにも展開 世界最高水準の潤滑油

成長戦略

株主価値を向上させる成長分野への展開を図る 他社との提携・協業:新たな提携分野の検討,他社との協業による国内サプライチェーンの強化 コアビジネスに関連したエネルギー事業:当社の強みを生かしたエネルギー分野への展開 海外マーケット:成長が見込めるマーケットへの展開を検討,エクソンモービルとの関係を活かした海外展開の検討

投資計画

2017年までに900億円の基礎投資に加え、コアビジネスへの戦略投資、および成長戦略への投資を400億円+α 計画 コアビジネスでの当社の強みを継続するための基礎投資:安全・環境・信頼性・効率向上のための設備投資 900億円 コアビジネスへの戦略投資:製造部門 ・石化ビジネスの強化 ・H-Oilの能力増強による高硫黄C重油収率の低下,販売部門 ・販売供給ネットワークの強化 ・潤滑油ビジネスの拡大 400億円 成長戦略への投資:事業ポートフォリオ拡充のための投資 +α億円

財務計画 ― キャッシュ・フロー

累計キャッシュ・フローバランス(2013~2017年) キャッシュ・イン:営業活動によるキャッシュ・フロー 3,300 キャッシュ・アウト:未確定分 500、投資 1,300、配当支払* 700、借入返済 800 *配当は株主総会の承認による 財務基本方針は継続 ・長期安定配当 ・格付けの維持 ・魅力ある投資への資金の調達,戦略実現に十分なキャッシュ・インフロー(3,300億円)を見込む,短期的な業績変動はあっても、5年累計では一定の範囲内でキャッシュ・フローを確保 ・5年累計の過去変動幅は±500億円 ・業績が下振れしても必要最低限の資金は確保上振れ時には、さらなる柔軟性向上も

財務計画 ― 借入および純資産

短期的には、今後の戦略投資機会を見据えて財務体質強化に注力 中長期的には、株主価値を向上すべく柔軟な財務戦略を実施 ・健全な財務体質を維持しつつ、借入余力を積極活用 ・さらなる成長戦略には自己株式の活用も D/Eレシオの中期予想 2011年末: ネット借入 約-300億円,純資産 3500億円,D/Eレシオ -0.1,2012年6月末: ネット借入 3400億円,純資産 2000億円,D/Eレシオ 1.7,2012年末: ネット借入 3200億円,純資産 2800億円,D/Eレシオ 1.1,2015年末(予想): ネット借入 2400億円,純資産 3000億円,D/Eレシオ 0.8,2017年末(予想): D/Eレシオ D/Eレシオの適正範囲