東燃ゼネラル児童文化賞・音楽賞 受賞記念公演

2016年11月8日(火)に東燃ゼネラル児童文化賞・音楽賞 受賞記念公演を、紀尾井ホール(東京都千代田区)にて開催しました。一般公募の方々、関係者などあわせて約600名の方々にご来場いただきました。

児童文化賞受賞者のあまんきみこ氏には、ご自身のデビュー作「車のいろは空のいろ 白いぼうし」を朗読していただきました。邦楽部門の受賞者である稀音家義丸氏は、「十一代目杵屋六左衛門作曲 新小鍛冶」を共演者12名と披露されました。洋楽部門奨励賞受賞者の萩原麻未氏が、洋楽部門本賞受賞者の井上道義氏の指揮のもと、「モーツァルト ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595第1楽章」をオーケストラ・アンサンブル金沢と共演された後、再び井上道義氏が登場し「ベートーヴェン 交響曲第4番 変ロ長調 op.60第3楽章、第4楽章」演奏のタクトを振り、大盛況のうち幕を閉じました。

受賞記念公演プログラム
  1. 1.児童文化賞:児童文学作家 あまんきみこ氏による記念講演
  2. 2.
    音楽賞邦楽部門:稀音家義丸氏による記念演奏
    • 元治元年(1864)二月 江戸守田座
      十一代目杵屋六左衛門作曲「新小鍛冶」
(唄)
稀音家義丸、杵屋勝彦、杵屋三美郎、杵家弥佑
(三味線)
稀音家助三朗、稀音家六公郎、稀音家宣一朗、稀音家一郎
(笛)
福原徹彦
(小鼓)
田中佐幸、橘内幹
(大鼓)
望月太意之助
(太鼓)
望月秀幸
  1. 3.
    音楽賞洋楽部門 本賞:井上道義氏、奨励賞:萩原麻未氏による記念演奏
    • モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 より
      (ピアノ:萩原麻未、指揮:井上道義、管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢)
    • ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60 より
      (指揮:井上道義、管弦楽:オーケストラ・アンサンブル金沢)

2016年 受賞者のご紹介

あまんきみこ氏(児童文化賞)
本名、阿萬紀美子。1931年旧満州に生まれる。大阪府立桜塚高校を卒業後、結婚。二児の母親となってから日本女子大学家政学部児童学科(通信)に入学。在学中に、與田凖一氏に出会う。坪田譲治氏主宰の童話雑誌『びわの実学校』に「熊紳士」を投稿し13号にとりあげていただく。その後『びわの実学校』に投稿した作品を纏めて「車のいろは空のいろ」を出版(ポプラ社)。それが思いがけなく日本児童文学者協会新人賞と野間児童文芸推薦作品賞を受賞。それから細い道を歩くように作品を書き続ける。『びわの実学校』同人。
作品名は「こがねの舟」(ポプラ社)。「ちいちゃんのかげおくり」(あかね書房)。「ぽんぽん山の月」(文研出版)。「おっこちゃんとタンタンうさぎ」(福音館書店)。「だあれもいない?」(講談社)。「ゆうひのしずく」(小峰書店)。「なかないで、なかないで」(ひさかたチャイルド)。「鳥よめ」(ポプラ社)等。
稀音家義丸 氏(音楽賞 邦楽部門)
1930年4月、長唄研精会三味線方 稀音家和喜次郎の次男として赤坂溜池で生まれる。5歳の時初舞台で「お月様」を唄う。1949年日吉小三八師(当時吉住)に入門。1952年吉住小輔許名。同年5月荻江露友師に入門、1954年荻江露苑許名。1955年2月NHK邦楽技能者育成会第一期として入学。10月「花葉会」を卒業生で結成。1958年花柳徳兵衛師と中国へ演奏訪問。1960年芳村伊久三郎師の推薦で長唄協会嘱託、協会の社団法人化に尽力。
1961年二代目稀音家義丸襲名。1980年イスタンブール世界古典音楽祭にて演奏。1993年芸能学会理事となり今日に至る。杵屋栄二、日吉小三八、稀音家六多郎をはじめ、各派長老より多くの稀曲、伝承曲の教えを受け、長唄伝承曲の楽譜・録音を整理、その中の稀曲約250曲を製本、国立劇場資料課に寄託。
井上道義 氏(音楽賞 洋楽部門本賞)
1946年東京生まれ。桐朋学園大学卒業。1971年グィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝。ニュージーランド国立交響楽団首席客演指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者を歴任。1999年、マーラーの交響曲全曲演奏会を実施し「日本におけるマーラー演奏の最高水準」と高く評価された。2007年ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト、2013年サンクトペテルブルク交響楽団日本ツアーを企画立案、音楽・企画の両面で大きな成功を収めた。2010年「京都市文化功労者」、社団法人企業メセナ協議会「音もてなし賞」を受賞。2007年よりオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督、ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドバイザーに就任。ラ・フォル・ジュルネ金沢を含む多くの実験的企画を敢行し続けている。2014年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。就任披露演奏会直後、病に倒れるが同年10月に復帰を遂げる。自宅にアヒルを飼っていた。
(c)Mieko Urisaka
萩原麻未氏(音楽賞 洋楽部門奨励賞)
2010年第65回ジュネーヴ国際音楽コンクール〈ピアノ部門〉において、日本人として初めて優勝。年によって1位を出さないこの伝統あるコンクールでの8年ぶりの優勝となった。広島県出身。第27回パルマドーロ国際コンクールにて史上最年少の13歳で第1位。広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院及び同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、モーツァルテウム音楽院を卒業。現在、パリを拠点に日本、フランス、スイス、ドイツ、イタリアなどでソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行っている。これまでに、スイス・ロマンド管、南西ドイツ放送響など、国内外における主要オーケストラとも共演を重ねている。2014年にはトヨタ・マスター・プレイヤーズ・ウィーン、ヴォーチェ弦楽四重奏団とも共演、好評を博した。
(c)Akira Muto